極限は微積分への入り口であり、残念ながら多くの学生が挫折する場所でもあります。実のところ、ほとんどの極限はやさしく——直接代入でうまくいきます。残りの少数派も、ほんの一握りの技法に従います。このガイドでは、どの方法を使うべきか一目で見分けられるよう、難度を上げながら順に解説します。
極限が本当に意味するもの
記法 limx→af(x)=L は次のことを述べています:x が(どちらの側からでも)a にいくらでも近づくとき、f(x) は L にいくらでも近づく。関数は a で定義されている必要はなく、たとえ定義されていても f(a) が L に等しい必要はありません。
この最後の点こそ、極限を有用にしているものです。関数が定義されていなかったり跳んだりするところでも「近づく」挙動を論じられるのです。
方法 1:直接代入(約 70% の場合に有効)
f が a で連続なら、limx→af(x)=f(a)。代入する。終わり。
例:limx→3(x2+2x−1)=9+6−1=14。
多項式、有理関数(分母が 0 でないところ)、指数関数、sin、cos、ln(定義域内)——すべて連続で、すべて代入で解けます。
方法 2:因数分解して約分(0/0 の不定形向け)
直接代入で 00 になったら、分子と分母を因数分解してみましょう。
例:limx→2x−2x2−4。
- 直接代入:00 ❌
- 因数分解:x−2(x−2)(x+2)。
- 約分:limx→2(x+2)=4。
約分した因子が元の 0/0 を引き起こしていたのです。それがなくなれば、代入できます。
方法 3:有理化(根号で因数分解が効かないとき)
平方根を含み 0/0 になる極限では、共役を掛けます。
例:limx→0xx+1−1。
- x+1+1x+1+1 を掛ける:分子は (x+1)−1=x になります。
- x を約分:limx→0x+1+11=21。
方法 4:無限大での極限
x→∞ における有理関数では、すべての項を分母の最高次の x で割ります。
例:limx→∞2x2−53x2+2x−1。
- 分子と分母を x2 で割る:2−5/x23+2/x−1/x2。
- x→∞ のとき、1/x と 1/x2 の項は 0 に向かいます。
- 極限:23。
目安:x→∞ における q(x)p(x) について:
- degp<degq なら → 極限は 0。
- degp=degq なら → 極限は最高次係数の比。
- degp>degq なら → 極限は ±∞。
方法 5:基本となる三角関数の極限
limx→0xsinx=1
これは 00 の三角関数版です。limx→0x1−cosx=0 と組み合わせれば、入門レベルの三角関数の極限のほとんどが解けます。
例:limx→0xsin(3x)=limx→03⋅3xsin(3x)=3⋅1=3。
方法 6:ロピタルの定理
0/0 や ∞/∞ が代数で解けないとき、ロピタルの定理を使えば分子と分母を別々に微分できます:
limx→ag(x)f(x)=limx→ag′(x)f′(x)(不定形のときのみ)
例:limx→0xsinx=limx→01cosx=1。✓(同じ答え、より速い導出。)
連続性とは何か
関数 f が a で連続であるとは、次の三つの条件が成り立つことです:
- f(a) が定義されている。
- limx→af(x) が存在する。
- その二つが等しい:limx→af(x)=f(a)。
よくある不連続:
- 除去可能(穴):f(a) を定義し直せば「修復」できる。
- 跳躍:左極限と右極限が異なる。
- 無限:垂直漸近線。
連続性は、微積分で最も強力な定理——中間値の定理、最大値・最小値の定理、そして微分可能性のまさにその定義——の前提条件です。
よくある間違い
- 極限が関数値に等しいと思い込む。極限と値は別の概念です。関数が x=0 で定義されていなくても limx→0xsinx=1 です。
- 不定形でないものにロピタルを適用する。limx→0x+1sinx+1 は 00 ではありません——直接代入で 1、それだけです。
- 極限を誤って分割する。lim(f+g)=limf+limg が成り立つのは、両方の個別の極限が存在するときだけです。
- 片側極限を忘れる。limx→0+x1=+∞ ですが limx→0−x1=−∞——両側極限は存在しません。
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