連鎖律は微分で最もよく使う道具であり、同時に最大の間違いの源でもあります。「外→内」のパターンを体得すれば、ほとんどの合成関数を三行で微分できます。このガイドではそのパターンを示し、難度を上げた七つの例題を解き、あらかじめ覚えておく価値のある四つの間違いを挙げます。
連鎖律が言っていること
f と g が微分可能なら、合成 f(g(x)) の導関数は
dxdf(g(x))=f′(g(x))⋅g′(x).
言葉で言えば:外側の関数を内側で評価して微分し、内側の導関数を掛ける。「外側」と「内側」のラベルは譲れません。取り違えると答えが反転します。
役立つ語呂:連鎖律は「外側の導関数 かける 内側の導関数」であり、足し算でも片方だけでもありません。
例題(易 → 難)
例 1:dxdsin(2x)
- 外:sin(u)、内:u=2x。
- dudsin(u)=cos(u)、dxd(2x)=2。
- 結果:cos(2x)⋅2=2cos(2x)。
例 2:dxdex2
- 外:eu、内:u=x2。
- dudeu=eu、dxd(x2)=2x。
- 結果:ex2⋅2x=2xex2。
例 3:dxd(3x2+1)4
- 外:u4、内:u=3x2+1。
- dudu4=4u3、dxd(3x2+1)=6x。
- 結果:4(3x2+1)3⋅6x=24x(3x2+1)3。
例 4:dxdln(cosx)
- 外:lnu、内:u=cosx。
- dudlnu=u1、dxdcosx=−sinx。
- 結果:cosx1⋅(−sinx)=−tanx。
例 5:dxdx2+1
- (x2+1)1/2 と書き換える。
- 外:u1/2、内:u=x2+1。
- 外側の導関数:21u−1/2。内:2x。
- 結果:21(x2+1)−1/2⋅2x=x2+1x。
例 6:入れ子の連鎖 — dxdsin(cos(x2))
三層 — 連鎖律を二回適用します。
- 最も外:sin(u)、内 u=cos(x2)。
- dxdu=−sin(x2)⋅2x(cos(x2) に連鎖律)。
- 結果:cos(cos(x2))⋅(−sin(x2))⋅2x=−2xsin(x2)cos(cos(x2))。
例 7:連鎖律と積の微分を同時に — dxd(x2sin(3x))
- まず積の微分:(fg)′=f′g+fg′。
- f=x2、f′=2x。g=sin(3x)、連鎖律で g′=3cos(3x)。
- 結果:2xsin(3x)+x2⋅3cos(3x)=2xsin(3x)+3x2cos(3x)。
覚えておく価値のある四つの間違い
- 内側の導関数を忘れる。 dxdsin(2x)=cos(2x) と書くのは最もよくある連鎖律の誤りです。因子 2 は必須です。
- 代入の前に内側を微分する。 dxd(3x2+1)4 は 4(6x)3 ではありません。外側の導関数は内側の式で評価し、内側の導関数では評価しません。
- 入れ子の関数を積と取り違える。 sin(2x) は合成であり、積ではありません。連鎖律を使い、積の微分は使いません。
- 三角の累乗の括弧を間違える。 sin2(x)=(sinx)2 — 外は u2、内は sinx。外が sin、内が x2 の sin(x2) と混同しやすいです。
詰まったら:置換の小技
u=(内側の部分) とおき、dudy と dxdu を求めて掛ける。関数が威圧的に見えても、この機械的な置換は常に使えます。
自分で試そう
任意の合成関数を無料の導関数計算機に貼り付け、連鎖律の各適用を段階的に見てみましょう。宿題中の素早い参照には連鎖律チートシートのセクションと併せてどうぞ。
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