次の関数
の勾配について、通常の直交座標系の単位ベクトル 、、 に対応する方向の成分を求めよ。
「 方向の成分」の意味を押さえる。 単位ベクトル に対して の 方向の成分は であり、これは方向微分係数 でもある。 は座標軸そのものなので、この 3 つの内積は 3 つの偏導関数にほかならない:
つまり内積を計算する必要はなく、問題は 1 変数の微分 3 つに帰着する。
と を固定して で微分する。 ここでは因子 が定数なので、微分されるのは だけである:
で微分する。 今度は が定数で、 は 1 乗で現れるのでその微分は である:
が完全に消えることに注目したい—— が について 1 次だったので、これは有用な確認になる。
で微分する。 を固定して にべき乗の公式を当てると:
勾配を組み立て、整合性で検証する。 3 つの結果をまとめると
どの成分も全次数が で、微分した変数についてだけ次数が 1 下がっている。次数 の単項式なら当然そうなる。同じことだが が成り立ち、これは次数 の同次関数に対するオイラーの恒等式である。
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