次のように定める。
は で微分可能か。また で微分可能か。
収束半径と閉じた形を求める。 係数が なので収束半径は である。 では をくくり出して対数の級数を使うと
となる(除去可能な値として )。端点の問題に答えられるのは、この閉じた形があるからである。項別に微分した級数は端点で行儀が悪くなる。
まず収束を確かめて を片づける。 では級数は 、すなわち調和級数になり発散する。よって は数として存在せず、 での微分可能性を問う場面自体が生じない。閉じた形も同じことを言う: のとき である。
での値を確定する。 ここでの級数は 、すなわち交代調和級数であり、ライプニッツの判定法により収束して和は
となる。アーベルの定理により、これは に等しいことが保証されるので、閉じた形は まで連続に延びる。
閉じた形を微分して で評価する。 から
なので
かつ なので、閉じた形は の近傍全体で実解析的である。だからこの片側微分係数が本当に存在する。
落とし穴を指摘し、数値で確認する。 級数を項別に微分すると になるが、 での各項の大きさは であり に収束しない——つまり微分した級数は で発散する。これは先の結果と矛盾しない。端点では項別微分が使えないというだけのことで、関数そのものはそこで依然として微分可能である。数値でも 、 となる。
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