次を計算せよ。
ここで は円 の右半分(すなわち の部分)で、 が増加する向きにたどるものとする。
経路とその端点を確定する。 の右半分は を通って と を結ぶ。 が増加する向きということは、 から出発して で終わるということである。端点を押さえておくことが大事なのは、被積分式の一部が経路によらないことが後で分かるからである。
媒介変数表示の前に完全性を調べる。 、 とすると、
これらは等しくないので、このベクトル場は保存場ではなく、積分全体が経路によらないとは言えない。しかし食い違っているのは と の項だけである。
完全微分の部分を切り出す。 次に注意する:
つまりこの2項は完全微分をなし、端点だけで決まる:
残りの部分を媒介変数表示する。 には 、、 は から までを使う(これで が保たれ が増加するので、指定された向きと合う)。すると 、、 となり:
対称性を使い、それから置換する。 は対称な区間で奇関数なので、その積分は である。もう一方の項には と置く:
2つの寄与を足す。 線積分は
となり、媒介変数表示した積分を直接数値計算した値と小数第5位まで一致する。
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