次の値を小数第 4 位まで求めよ。
その角が特別な角かどうかを確かめる。 初等の課程で厳密値をもつ角は とその反転である。 はそのどれでもないので、きれいな根号表示は存在しない。近道を見落としているのではなく、電卓が本当に必要なのである。
計算する前に答えを挟み込む。 正弦は 上で増加し、、 である。 なので、値は と の間になければならない。しかも は までの 3 分の 2 の位置にあるので、 より に近いはずである。
微小角の近似で見積もりを鋭くする。 ラジアンでは であり、小さい に対して となる。したがって 程度が見込まれる。
小数第 4 位まで計算する。 電卓を度モードにして:
これは級数による見積もりと小数第 4 位まで一致し ✓、予想した の範囲にも収まっている ✓。
定番のモード誤りを防ぐ。 ラジアンモードのまま同じキーを叩くと が返る。まったく別の数である。ステップ 2 の挟み込みがこれを即座に捕まえてくれる。だからこそ、数秒かけて先に見積もる価値がある。
厳密な根号表示が存在しない理由に触れる。 は の 3 分の 1 であり、作図可能な角の三等分は平方根では一般に不可能である。 は の根である( を に入れ、全体に を掛けたもの)。一方、対をなす公式 に を入れると、 は 3 次方程式 の根になる。こちらは有理数係数で有理数体上既約であり、それこそが平方根による表示を排除する根拠である。両方を確かめると、 に対して ✓、 に対して ✓ となる。
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