独立な 5 つの事象がそれぞれ確率 で起こる。
(a) 5 つとも起こる確率、および
(b) 起こる個数の期待値を求めよ。
モデルを立てる。 5 つのうち起こる個数を とする。各事象は同じ確率 で独立に起こるので、これはまさに二項確率変数の定義である。
先にモデルに名前を付けておくことで、この問題の両方が場当たり的な推論ではなく 1 行の参照で片づく。
(a) 独立事象では確率を掛ける。 独立な事象がすべて起こる確率は、個々の確率の積である。
百分率にすると 、およそ 回に 1 回である。 で だからである。ここでは独立性が本質的であり、独立でなければ積の法則は使えない。
二項分布の公式で検算する。 一般項は である。 とすると
となり、直接の積と形式的な二項確率が一致することが確かめられる。
(b) 二項分布の平均を使う。 二項確率変数の期待値は
である。その根拠は期待値の線形性である。 と書き、事象 が起これば指示変数 を とする。すると であり となる——そしてこの議論は独立性を必要としない。
2 つの数を合わせて解釈する。 平均するとちょうど 1 つの事象が起こるが、5 つとも起こることは と極めてまれである。矛盾はない。分布は小さい個数に大きく偏っており、 と だけで確率のおよそ を占める。分散 もばらつきが小さいことを裏づけている。
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