次を求めよ。
立体を記述する。 不等式 は、点が原点から上に開く放物面 の 内側 にあることを意味する。これを で切り取ると、高さ での断面が半径 の円板 になる、鉢のような立体が得られる。
領域が x について対称かを調べる。 しか現れないので、 を に置き換えても定義する 2 つの条件は変わらない。
よって であり、立体は平面 について対称である。この確認は不可欠である——対称でない領域ではこの近道は使えない。
被積分関数の x に関する偶奇を調べる。 被積分関数は であり
なので について奇関数である。その変数について対称な領域上で奇関数を積分すると 0 になる。どの点も、符号が逆の値をもつ鏡像の点と対になるからである。
計算せずに結論する。
半分 からの正の寄与が、 からの負の寄与とちょうど打ち消し合う。
あえて円柱座標で立式して確認する。 、 とすると
となる。 の積分は としてくくり出せるので、動径方向と鉛直方向の部分がどうであれ積全体が 0 になる。同じ答えが、今度は代数的に確かめられた。(同じ議論により 、 である一方、 は本当に 0 でない。)
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