を 上の正の連続関数とし
であるとする。 を満たす が存在することを証明せよ。
目標を の言葉に言い換える。 なので合成 は区間全体で定義され連続であり
が成り立つ。したがって主張は、 が に零点をもつ、ということになる。「値 をとる」という主張を「根をもつ」という主張に変えることが、中間値の定理を使えるようにする鍵である。
重みの符号を確かめる。 開区間 では であり、指数関数は常に正なので もいたるところ成り立つ。したがって重み
は で厳密に正であり、被積分関数 の符号は完全に によって決まる。
中間値の定理を使って背理法で議論する。 が に零点をもたないと仮定する。区間上で零点をもたない連続関数は符号を変えられない——正の値と負の値をともにとれば、中間値の定理によりその間に零点が生じてしまうからである。よって区間全体で か、区間全体で のいずれかである。
から矛盾を導く。 前者の場合、開区間で なので連続な被積分関数はそこで厳密に正であり
となる。後者の場合、同じ議論で となる。いずれにせよ となり仮定に反する。したがって は のどこかで 0 にならねばならず、ある について である。
2 つ目の仮定の役割に触れる。 この証明が使ったのは だけであり、条件 は一度も必要にならなかった。 では なので、 もまったく同じ情報を担っているからである。どちらか一方の積分だけで結論は導かれる。本当に効いているのは、重みが開区間で符号を保つという点である。 を、 で符号を変える に置き換えると議論は崩れる。定数関数 をとれば となるが、 は にまったく到達しない。
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