次を求めよ。
が 0 をまたいで符号を変えることに注目する。 では 、 である。一方 では 、 となる。この因子が両側でまったく逆にふるまうので、片側極限を別々に計算しなければならない——1 つの答えがあると決めてかかるのがここでの落とし穴である。
右側極限: と置換する。 なら かつ なので
となる。この置換により、扱いにくい の分母が、多項式と指数関数の見慣れた競争に変わる。
指数関数の増大が勝つので右側極限は 0 である。 任意の固定した冪に対して である( ならロピタルの定理を 2 回使えば決着する)。したがって
となる。
左側極限: と置換する。 今度は で となり、、 なので式は
となる。分母の 2 つの因子がどちらも 0 に縮むので、分数は発散する。
両側極限が存在しないと結論する。
であり、2 つの片側極限が食い違う。両側極限が存在するのは両者が一致するときに限られる。
数値で確かめる。 では値が 、 では である。同じ式を 0 から等距離の両側で評価しているのに、値は 30 桁も違う——ただ 1 つの極限値など存在しないことを鮮やかに裏づけている。
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