次の極限を求めよ。
形を確認する。 のとき かつ なので、代入すると となり不定形である。この極限は代入では求まらないし、ロピタルの定理で求めるのも誠実ではない。導関数 自体が、普通はまさにこの極限を使って示されるからである。
幾何的な比較を用意する。 に対し、単位円の中の 3 つの面積を比べる。面積 の三角形、面積 の扇形、そして面積 のより大きい三角形である。各領域は前の領域を含むので
となる。真ん中の項こそ弧度法が効いてくるところである。扇形の面積が になるのは、 をラジアンで測ったときだけである。
はさみうちの形に整理する。 全体を で割ると となり、逆数をとると不等号の向きが逆になる。
も も偶関数なので、同じ評価が でも成り立ち、この議論は両側を一度に扱っている。
はさみうちの原理を適用する。 のとき であり、定数のほうも なので、挟まれた量には選択の余地がない。
数値で確かめ、ラジアンについて注意する。 ラジアンで計算すると、 で比は 、 で 、 で となり、下から に近づいていて評価 と整合する ✓。もし を度で測ったなら極限は代わりに となる。微積分をラジアンで行うのはまさにこのためである。
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