次の極限
を求めるか、存在しないことを示せ。
極限が成り立つとはどういうことかを思い出す。 と言うためには、任意の許容誤差 に対してある が存在して、 を満たすすべての について となる必要がある。したがって、大きな値からなる数列が 1 つでも悪さをすれば、その主張は崩れる。
有界であることだけでは足りない。 この関数はすべての について を満たすので、無限大へ飛んでいくことはない。しかし有界であることは収束を意味しない——有界な関数はいつまでも振動しうるし、ここで起きているのはまさにそれである。
極限の異なる 2 つの部分列を作る。 次のようにとる。
のとき も も成り立つが、関数値は と に留まり続ける。
極限が存在しないと結論する。 もし極限がある数 であるなら、無限大へ向かうすべての数列について関数値が に近づかなければならない。ここでは一方が を、もう一方が を与え、 である。したがってそのような は存在しない。
「極限が無限大に等しい」場合と区別する。 極限が失われ方は 2 通りある。限りなく大きくなる場合( のように)と、振動する場合(ここがそれ)である。 に当てはまるのは後者だけである。なお減衰させた形なら収束する—— なので、はさみうちの原理により となる——つまり原因は正弦そのものではなく、引数が限りなく大きくなりながら振動を続けることにある。
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