次の極限を求めるか、極限が存在しない理由を説明せよ。
手法を選ぶ前に代入する。 という形は普通「分子を有理化せよ」の合図だが、それが正しいのは分子が実際に0になるときだけである。確かめてみると:
であり、分母はである。よって形はであってではない。
いつもの共役の技巧がここでは効かない理由を見る。 を掛けると分子はになるので、
となる。では新しい分子はであり、因子は分母に取り残されたままである。何も約分されない——これこそ正真正銘のの姿である。(よくある取り違えはをと「因数分解」してしまうことだが、であってではない。)
2つの片側極限を取る。 の近くでは分子はに近いので、商の符号はの符号の逆になる:
数値で確認する。 では商はおよそ、ではおよそである。両側が正反対の向きに走り去っていく。
結論を述べる。 片側極限が一致せず、しかも有限ですらないので、両側極限は存在しない。直線はこの関数の垂直漸近線である。覚えておく価値のある一般則:不定形なのはだけであり、0でない数を0で割った形は常に無限大か非存在であって、有限の値になることは決してない。
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