次の極限を求めよ。
気の利いたことをする前に分母を確認する。 分母に絶対値があると片側ごとの考察が要りそうに見えるが、それは中身が極限を取る点で0になりうるときだけである。ここでは
であり、極限を取る点はで十分に離れている。したがって解消すべき不定形は存在しない。
の近傍で絶対値を外す。 の近くのでは(では)なので、その近傍全体で
となる。こう書き直せば絶対値は完全に消え、の近くではこの関数が2つの多項式の比であること——したがってそこで連続であること——が見える。
形が 0/0 でないことを確認する。 で分子と分母を別々に評価すると:
どちらも0でないので、因数分解も有理化もロピタルの定理も不要である——それらの道具は不定形のためだけにある。
直接代入する。 この関数はで連続なので、極限は関数値そのものである:
2つの片側極限が一致することを確認する。 左から():。右から():。刻み幅を小さくすればどちらもに向かうので、両側極限は存在してに等しい ✓。これはと対照的である。あちらでは絶対値が実際に左右で異なる値を生む。
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