次の関数の導関数を求めよ。
なぜ標準の公式が使えないかを押さえる。 指数法則 は指数が定数であることを要求し、指数関数の公式 は底が定数であることを要求する。ここでは底 も指数 も変数なので、どちらの公式も使えず、混ぜて使えば無意味な式になる。ここで効くのが対数微分法である。
まず定義域を述べる。 が指数の変わる実数乗として定義されるためには、底が正でなければならない:
以下の議論はすべて 上で有効であり、そこはちょうど が意味をもつ範囲でもある。
両辺の自然対数をとる。 対数は指数を係数に変える。それがこの操作の目的である:
右辺はもう、見慣れた2つの関数の普通の積である。
両辺を で微分する。 左辺では が の関数なので、連鎖律から が出る。ここで陰関数微分が入ってくる。右辺には積の微分法を使う:
よって
について解き、もとの関数を代入し戻す。 両辺に を掛け、 を代入すると:
答えにはもとの式が因子として必ず現れる。これは対数微分法の典型で、先頭の を落とすのがよくある誤りである。
数値で確かめる。 ではこの式から が得られる。 の における中心差分()は を返すので、導関数は正しい。同じ型はどんな にも使え、その導関数は である。
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