次の指数関数解を求めよ。
この方程式が普通でない点に注目する。 における微分係数が 1 単位前の値で決まっているので、これは常微分方程式ではなく遅延微分方程式である。指数関数を試す手は依然として有効だが、得られる特性方程式は多項式にならない。
を代入する。 すると であり、遅れた項には定数倍がつく:
を約分して特性方程式を得る。
をランベルト W 関数で解く。 定義により は の逆関数なので
この数はオメガ定数と呼ばれる。初等的な閉じた形は存在せず、それが遅延方程式の特徴でもある。
解を書き、分枝が無限にあることに触れる。 実数の指数関数解は
であり、 は無限個の複素解 を持つので、一般形は重ね合わせ となる。実数値に保つには共役な複素解の対をまとめればよい。
定数を数値で検証する。 とすると 、同じことだが である。代入し直しても 、 となって完全に一致する。
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