自然数 の各桁はどの 2 つも相異なる。 に を掛けると、各桁の和が になる数が得られた。このような は何個あるか。
の桁和を繰り下がりの回数に置き換える。 と書いて筆算で引く。どんな引き算でも、繰り下がり 1 回はある桁から を取り去って次の桁に を加えるので、結果の桁和を だけ下げる。 と の桁和は等しいので
となる。ここで は における繰り下がりの回数である。( の値を無作為に 個取って確認したところ、この恒等式は毎回成り立った。)
の桁数がいくつでなければならないかを読み取る。 条件 は 、すなわち繰り下がりがちょうど 回、ということになる。繰り下がりは が実際に桁を持つ列でしか起こりえないので、 の桁数を として である。よって
この段階が、問題を果てしないものから有限のものに変えている。
各桁が相異なるという条件で を上から抑える。 数字は 10 個しかなく、しかもすべて異なる必要があるので である。前段と合わせると の桁数は か のどちらかであり、各桁が相異なる 桁の はすべての数字を 1 回ずつ使うパンデジタル数で となる。
それぞれの場合の候補を数える。 では 通り(10 個の数字から 9 個を選んで並べ、先頭の 0 を除く)、 ではパンデジタル数が 個ある。候補はおよそ 百万個——1 つずつ厳密に調べられる程度の数である。
すべて調べて残るものを集める。 全数列挙すると、条件を満たす 9 桁の数が 個、10 桁の数が 個ある:
9 桁のほうは であり、 の桁和は である。10 桁で最小のものは で、 となり、やはり桁和は である。
両極端を確かめる。 では 9 つの列すべてで繰り下がりが起こり、これは可能な最大回数であると同時に、要求される 9 回にちょうど等しい。惹かれるが誤った推測は 、すなわち である——桁和は正しいが、桁がすべて同じなので相異なるという条件を満たさない。この惜しい例こそ、答えが 0 にならない理由を示している。条件を満たす積の形は のようなものであって、9 が並んだものではない。
Need to solve a different problem like this? Open the solver →