を有理数の範囲で因数分解せよ。できない場合はそれを示し、実数解の位置を求めよ。
有理数解の候補を挙げる。 有理根定理により、既約分数の形の有理数解 では が定数項 を、 が最高次の係数 を割り切る。よって であり、候補は
だけである。
候補をすべて試す。
どれも 0 にならないので有理数解は無く、有理係数の 1 次因子も無い。3 次式が 上で因数分解できるのは有理数解をもつときに限る(どんな因数分解にも 1 次の部分が含まれねばならない)ので、この 3 次式は 上既約である。
既約であることと解が無いことを混同しない。 実係数の 3 次関数は から まで連続に動くので、必ず実数解を少なくとも 1 個もつ。「有理数の範囲で因数分解できない」は実数解について何も言っておらず、どの解も分数ではないと言っているにすぎない。
符号の変化で実数解の個数を数える。 いくつかの点で値を求める:、、、、。符号は と の間、 と の間、 と の間で変わる——3 回の符号変化があるので、3 つの解はすべて実数で無理数である。
数値で位置を求める。 上の細かい格子で二分法を使うと
となる。よって実数の範囲での因数分解は小数第 4 位まででは である—— 上ではまったく正当で、ただ 上ではないというだけである。
解と係数の関係で確かめる。 3 解の和は になるはずで、 ✓、積は になるはずで、 ✓。どちらも格子の精度の範囲で一致しており、3 つの実数解が正しく求まり、見落としが無いことが確かめられる。
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