次の不等式を解け。
どんな不等式かを決める前に展開する。 両辺が積の形なので符号表の要る 2 次不等式に見えるが、それは展開してみるまで分からない。因数どうしを直接比べたくなるが避けること—— と を並べるのは、別の(しかも正しくない)議論である。
それぞれの辺を展開する。
なので、不等式は
となる。
両辺から を引く——これが要となる簡約である。 両辺の最高次の項がまったく同じなので打ち消し合い、不等式は 1 次 になる。
符号表も、臨界点も、放物線も要らない。2 次であるかのように見えていたのは錯覚だったのである。
項を集めて を孤立させる。 を足し、 を引き、正の数 で割ると
となる。 なので の向きは保たれ、元の不等式が等号を含むので端点も入る。
答えを述べ、境界を確かめる。 解集合は である。 では左辺 、右辺 ——等しいので は解集合に属する。 では左辺 、右辺 で は偽であり、 より小さい値が成り立たないことが確かめられる。
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