多項式 を で割ると余りは である。
を で割った余りを求めよ。
割り算の事実を 3 乗できる式に直す。 「余り 」とは、ある商の多項式 があって
が成り立つという意味である。与えられた情報はこれだけなので、すべての手順はここから流れ出る。以下では と略記する。
両辺を 3 乗し、 で割り切れる部分をすべて捨てる。 を二項定理で展開すると
となる。はじめの 3 項はどれも因子 を含むので、余りには寄与しない。これが要点である: の余りは の余りに等しい。 や を知る必要はまったくない。
3 乗を展開する。
割る式は 2 次なので、探している余りは高々 1 次、つまり の形になる。
割る式そのものを使って の次数を下げる。 筆算をする代わりに、商環の中で という関係を使い、
を書き換え規則として扱う。すると
この代入の技は 3 次式を 2 次式で割るよりずっと速く、 の任意の冪に一般化できる。
代入して同類項をまとめる。
なので
実際に筆算して確かめる。 を で割ると商は で、
となる。主張した余りを足すと で、これはちょうど 3 乗した式である。余りが確かめられた。
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