次の不等式を解け。
ここで は定数とする。すべての場合を論ぜよ。
まず因数分解する。解の公式よりずっと見通しがよい。 と当たりをつけて展開してみると
となるので、不等式は
である。したがって解は ( によらず固定)と、 のときの である。
縮退する場合 a = 0 を先に片づける。 では の項が消え、不等式は一次になる。
場合 a > 0:下に凸で、2 解の大小は固定される。 なので であり、動くほうの解はつねに の左にある。下に凸の放物線は 2 解の間で負なので
a < 0 はさらに分けなければならないと気づく。ここが多くの解答の落とし穴である。 のとき は正になり、それが とどちらが大きいかは の大きさで決まる。
たとえば なら だが、 なら である。負の すべてについて と言い切るのは端的に誤りである。
場合 −1 < a < 0。 放物線は上に凸で、2 解の並びは となる。上に凸の放物線は 2 解の外側で負なので
場合 a < −1、および境目の a = −1。 では 2 解の並びが入れ替わって となるので、「解の外側」は
と読める。ちょうど では 2 解が重なり、 となる。これは を除くすべての で負になり、その点では 0 になる。したがってこの場合の解は 、すなわち である。
場合分けの表全体を数値で検証する。 を から まで 刻みで 通り、それぞれについて 上の 個の厳密な有理数の を試すと、上の 5 通りの記述は の実際の符号と 1 点残らず一致し、食い違いは 0 である ✓。3 通り版はただちに破綻し、たとえば 、 では負と予測するのに実際の値は である。
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