次の多項式をそれぞれ因数の積に表せ。
(a) (b) (c)
さらに を展開し、その結果が用いた公式をどのように裏づけるかを説明せよ。
2 つの公式を、記号ではなく形として覚える。 3 乗の因数分解はすべて次から来る:
この型は記号としてよりも、文として覚えるとよい。1 つ目の因子の符号はもとの式と同じ(プラスにはプラス、マイナスにはマイナス)、2 次の因子の中では真ん中の符号が逆になり、両端の 2 項は常にプラスである。この規則ひとつで、最も多い誤り、つまり の代わりに (これはただの )と書いてしまうことを防げる。
(a) の中の 2 つの立方数を見抜く。 ここでやることは と気づくことだけである。よって
3 乗の和の公式に代入すると:
であって ではない点に注意。項全体 を 2 乗するところが、符号は合っていても数値を間違えやすい箇所である。
(b) には差の公式を使う。 ここでは なので 、 となり、マイナスの公式が当てはまる:
2 次の因子 は実数の範囲ではこれ以上因数分解できない。 についての 2 次式とみた判別式が だからである。これはすべての3 乗の因数分解に共通する事実であり、答えがいつもちょうど 2 つの因子になる理由でもある。
(c) が立方数であることに気づく。 なので、3 乗の和の公式で 、 とする:
定数項で手早く確認する。定数項どうしの積がもとの定数を再現するはずで、。✓
を展開して、公式を反対側から眺める。 項ごとに分配すると:
真ん中はすべて 2 つずつ打ち消し合う—— と 、 と ——ので、残るのは
これはまさに 、 とした である。この打ち消しこそ、2 次の因子の真ん中の符号が でなければならない理由である。余った 2 つの中間項を消してくれるのがこの項なのである。
掛け戻すか、値を代入して各答えを確かめる。 いちばん速い確認は都合のよい数を代入することである。(c) で とすると、もとの式は 、因数分解形は 。✓ 各小問で数値検算を 1 回ずつ行うほうが、式を読み返すよりも符号ミスをずっと確実に捕まえられる。
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