次を整数の範囲でできるだけ完全に因数分解し、その解を求めよ。
最大公約数をくくり出す。 係数 、、 はいずれも で割り切れる( で なので、これより大きい公約数はない):
順に確かめる: ✓、 ✓、 ✓。
内側の三項式に AC 法を試す。 を整数の範囲で因数分解するには、積が 、和が となる 2 数が必要である。 の約数の組は であり、和はそれぞれ となる——組の両方の符号を変えても和の符号が変わるだけである。どれも にならないので、整数の範囲での因数分解は存在しない。
判別式で裏を取る。 については
であり、 は平方数ではない(、)。判別式が平方数でないことは、「有理数の範囲で因数分解できない」ことの判定条件そのものである。
この問題について出回っている因数分解を退ける。 答えとして が挙げられることがあるが、展開すると
となる。中央の係数は であって ではない。 を代入すれば決着がつく。もとの式は を与えるのに対し、 となり、等しくない。
解の公式で厳密な解を求める。 を解くと
となる。ここで である。数値では、 として
完全な因数分解を述べて検算する。 実数の範囲では
であり、整数の範囲では が限界である。どちらの解でも、もとの式の値はゼロとの差が 以内 ✓、最大公約数をくくり出す段階も 個の整数値で確認済み ✓。
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