次を解け。
実数解は何個あり、その値は何か。
有理根を排除する。 候補は と を満たす である。 について、あり得そうな小さい値を試すと:
どれも消えず、他のどの候補も消えない。よってこの 3 次式は有理数体上で既約であり、見ただけで因数分解することはできない。
判別式から実数解の個数を数える。 の判別式は
なので実数解はちょうど 1 つ、残りは共役な複素数解の組である。これで数値計算に入る前に個数の問題は片づく——実際 を で走査すると符号変化は 1 か所だけで、 の近くにある。
実数解を挟み込んで二分する。 と から解は にある。半分に切って符号が変わる側を残す操作を繰り返すと
に収束する。検算すると ✓。 という粗い値では が残るので、この解を後の計算に渡すなら余分な桁が効いてくる。
カルダノの公式で厳密値を得る。 と置いて 2 次の項を消すと となり、
かつ なので、カルダノの公式から
閉じた式を高精度で検証する。 この式を 60 桁の演算で評価すると
となり、代入し直すと ✓。2 つ目の 3 乗根の中身は という極めて小さい数なので、この形を通常の浮動小数点で評価すると精度が落ちる——実用上は二分法で得た値を書く方が安全である。
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