連鎖不等式
を解き、解集合を区間で表せ。
連鎖を 2 つの不等式に分ける。 という形は、同時に成り立つべき 2 つの条件の省略記法である:
最終的な答えは 2 つの解集合の共通部分であって、和集合ではない。両端の と をいきなり比べたくなるが、それは弱い条件でしかなく、広すぎる誤った解集合を与えてしまう。
(I) の両辺を展開し、二次の項が消えるのを見る。 展開すると
両辺の最高次の項がまったく同じ なので、両辺から を引くことが許され、一次の不等式が残る:
この相殺こそがこの問題の要点である。連続してずらした積はどれも最高次の係数が なので、符号表も放物線の考察も要らない。
一次不等式 (I) を解く。 を一方の辺に集める:
正の数 で割っても不等号の向きは変わらない。向きが変わるのは負の数で割ったり掛けたりするときだけである。 を右から左に読めば となる。
(II) にも同じことをする。 展開すると
2 つの条件の共通部分をとる。 かつ が同時に必要である。 は より左にあるので、後者の条件のほうが厳しく、これが自動的に前者を導く:
内側と外側の値で 1 つずつ検算する。 のとき:、、 で、 は成り立つ。✓ のとき((I) は満たすが (II) は満たさない):、、 で、 は偽。✗ これで、和集合ではなく共通部分をとったのが正しかったこと、そして両方の不等式が等号を許すので端点 が含まれることが確かめられる。
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