Statistics · real student question

15人の参加者について、トレーニングプログラムの前後で BMI を測定した。実施前:19.24, 20.50, 23.00, 31.90, 22.00, 34.30, 25.80, 23.70, 20.10, 32.40, 25.10, 25.00, 27.67, 23.48, 28.49。実施後:18.50, 19.50, 21.90, 27.00, 21.70, 33.70, 24.80, 22.50, 19.80, 31.20, 23.93, 23.00, 28.99, 24.30, 28.92。有意水準5%で、プログラムが平均 BMI を変えたかどうかを検定せよ。

Question

同じ 1515 人の参加者の体格指数(BMI)を、トレーニングプログラムの実施前と実施後に記録した。

実施前の BMI実施後の BMI
119.2418.50
220.5019.50
323.0021.90
431.9027.00
522.0021.70
634.3033.70
725.8024.80
823.7022.50
920.1019.80
1032.4031.20
1125.1023.93
1225.0023.00
1327.6728.99
1423.4824.30
1528.4928.92

有意水準 5%5\% で、このトレーニングプログラムが平均 BMI を変えたかどうかを検定せよ。

Step-by-step solution

  1. 2つの列が独立な標本ではないことを見抜く。 各行は同じ1人を2回測った値なので、「実施前」と「実施後」の数値は対で結びついている。2標本 tt 検定を使うとこれらを無関係な 3030 個の観測として扱うことになり、個人差の大きなばらつき(ここでは BMI が 1919 から 3434 まである)に埋もれてしまう。1515 個ので計算すれば各人のベースラインが相殺され、プログラムの効果だけが残る。だからこそ、対応のある検定の方がはるかに鋭敏になる。

  2. di=実施前実施後d_i=\text{実施前}-\text{実施後} を作る。

    0.74,  1.00,  1.10,  4.90,  0.30,  0.60,  1.00,  1.20,  0.30,  1.20,  1.17,  2.00,  1.32,  0.82,  0.430.74,\;1.00,\;1.10,\;4.90,\;0.30,\;0.60,\;1.00,\;1.20,\;0.30,\;1.20,\;1.17,\;2.00,\;-1.32,\;-0.82,\;-0.43

    15個のうち12個が正(BMI が下がった)で、3個が負である。仮説は差の平均 μd\mu_d について立てる:

    H0:μd=0,H1:μd0H_0:\mu_d=0,\qquad H_1:\mu_d\neq 0

  3. 差の平均と標準偏差を計算する。 差の総和は 382.68369.74=12.94382.68-369.74=12.94 なので、

    dˉ=12.9415=0.8627\bar d=\frac{12.94}{15}=0.8627

    sd=(didˉ)2n1=27.993314=1.4140s_d=\sqrt{\frac{\sum (d_i-\bar d)^2}{n-1}}=\sqrt{\frac{27.9933}{14}}=1.4140

    分母は nn ではなく n1=14n-1=14 を使う。標本平均をすでにデータに当てはめてしまっているので、自由に動ける偏差は 1414 個だけだからである。

  4. 差の平均を tt 統計量に直す。 dˉ\bar d の標準誤差は

    sdˉ=sdn=1.414015=0.3651s_{\bar d}=\frac{s_d}{\sqrt n}=\frac{1.4140}{\sqrt{15}}=0.3651

    t=dˉ0sdˉ=0.86270.3651=2.363t=\frac{\bar d-0}{s_{\bar d}}=\frac{0.8627}{0.3651}=2.363

    で、df=n1=14df=n-1=14 である。この統計量は要するに「観測された低下は 00 から標準誤差いくつ分離れているか」である。

  5. 棄却限界値と比べ、pp 値を読む。 自由度 1414α=0.05\alpha=0.05 の両側検定では、棄却限界値は t=2.145t^{*}=2.145 である。

    t=2.363>2.145|t|=2.363>2.145

    対応する両側 pp 値は p0.033p\approx 0.0330.050.05 を下回る。H0H_0 を棄却する。BMI の平均変化は統計的に有意である。

  6. pp 値だけでは効果の大きさが見えないので、信頼区間も報告する。

    dˉ±tsdˉ=0.8627±2.145(0.3651)=0.8627±0.7832\bar d\pm t^{*}s_{\bar d}=0.8627\pm 2.145(0.3651)=0.8627\pm 0.7832

    μd の 95% 信頼区間:  (0.0795,  1.6458)\mu_d\ \text{の 95\% 信頼区間}:\;(0.0795,\;1.6458)

    この区間は 00 を含まず、検定と同じ結論になる。しかし同時に、低下幅が 0.080.08 BMI ポイント程度にすぎない可能性もあることを示している。統計的には検出できても、下限側では臨床的な意味はほとんどない。さらに、1つの群を2回測っただけで対照群がないので、この変化をプログラムだけの効果に帰することはできない。

Answer

dˉ=0.8627,sd=1.4140,t=2.363,df=14,p0.033<0.05    H0 を棄却\bar d=0.8627,\quad s_d=1.4140,\quad t=2.363,\quad df=14,\quad p\approx0.033<0.05\;\Rightarrow\;H_0\ \text{を棄却}

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