Statistics · real student question

ある交通調査は、事故が十字路・Y字路・T字路で 3:2:1 の比で起こると予測した。交通量の等しい交差点で起きた 200 件の事故の観測度数は 116、60、24 であった。この予測をカイ二乗検定せよ。

Question

ある交通調査は、交差点での事故が十字路・Y字路・T字路について 3:2:13:2:1 の比で起こると予測している。交通量の等しい交差点における観測度数は次の通りであった。

交差点の種類十字路Y字路T字路
観測度数1166024

この予測を検定せよ。どのカイ二乗検定を用いるか、χ2\chi^2 の値はいくらか、そして結論は何か。

Step-by-step solution

  1. 適切な検定を選ぶ。 カテゴリ変数は1つ(交差点の種類)だけで、それを理論分布と比べるのであって、2つの変数をクロス集計しているわけではない。したがってこれはカイ二乗適合度検定であり、独立性の検定ではない。この区別が効くのは、自由度が (r1)(c1)(r-1)(c-1) ではなく k1k-1 に決まるからである。

  2. 比から期待度数を作る。 合計は 116+60+24=200116+60+24=200 で、3:2:13:2:1 は全体を6等分して割り振ることを意味する:

    E1=20036=100,E2=20026=66.6,E3=20016=33.3.E_1=200\cdot\tfrac{3}{6}=100,\qquad E_2=200\cdot\tfrac{2}{6}=66.\overline{6},\qquad E_3=200\cdot\tfrac{1}{6}=33.\overline{3}.

    どの期待度数も 55 を超えているので、カイ二乗近似を使って差し支えない。66.6766.6733.3333.33 と丸めず 2003\tfrac{200}{3}1003\tfrac{100}{3} という分数のまま扱うこと。丸めると統計量に誤差が入り込む。

  3. 各セルの χ2=(OE)2E\chi^2=\sum\dfrac{(O-E)^2}{E} への寄与を計算する。

    (116100)2100=256100=2.56,(602003)22003=400/9200/3=23,(241003)21003=784/9100/3=19675.\frac{(116-100)^2}{100}=\frac{256}{100}=2.56,\qquad \frac{\left(60-\tfrac{200}{3}\right)^2}{\tfrac{200}{3}}=\frac{400/9}{200/3}=\frac{2}{3},\qquad \frac{\left(24-\tfrac{100}{3}\right)^2}{\tfrac{100}{3}}=\frac{784/9}{100/3}=\frac{196}{75}.

  4. 足し合わせる。 分母を 7575 にそろえると:

    χ2=19275+5075+19675=43875=14625=5.84.\chi^2=\frac{192}{75}+\frac{50}{75}+\frac{196}{75}=\frac{438}{75}=\frac{146}{25}=5.84.

    この値は丸めた結果ではなく、ちょうど 5.845.84 である。期待度数が最も小さいT字路のカテゴリが、ずれの絶対値は十字路の超過より小さいのに最大の寄与(2.6132.613)をしていることに注目したい。これが 1/E1/E という重み付けの効果である。

  5. 棄却限界値と比べる。 カテゴリ数が k=3k=3 なので df=k1=2df=k-1=2。有意水準 α=0.05\alpha=0.05 での棄却限界値は χ0.05,22=5.991\chi^2_{0.05,2}=5.991 である。df=2df=2 のときは pp 値が閉じた形で書けて、p=eχ2/2=e2.920.054p=e^{-\chi^2/2}=e^{-2.92}\approx 0.054 となる。

  6. 結論を述べる。 5.84<5.9915.84<5.991(同じことだが p0.054>0.05p\approx 0.054>0.05)なので、帰無仮説は棄却できない。観測度数は予測された 3:2:13:2:1 の比と矛盾しない。ただし差はぎりぎりなので、より大きな標本を集める価値はある。

Answer

χ2=14625=5.84,df=2,p0.054>0.05  予測された 3:2:1 の比は棄却されない\chi^2=\frac{146}{25}=5.84,\quad df=2,\quad p\approx 0.054>0.05\ \Rightarrow\ \text{予測された }3{:}2{:}1\text{ の比は棄却されない}

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