を固定する。次の極限
を求め、さらに
が実数 に対して定義されることがあるかどうかを判定せよ。
有限の に対して底を押さえる。 有限な と固定した に対して引数 は有限なので、 が厳密に成り立つ——値 は水平漸近線にすぎず、決して到達されない。したがって
となる。ここが核心である。底は下から に近づくので、大きな冪に上げると に留まるどころか引き下げられる。
底を から小さい量を引いた形に書き換える。 に対する恒等式 を使う。
では かつ なので、底は のようにふるまう。
古典的な指数の極限を適用する。 なので、 とすれば
が得られる。よく知られた注意「 であって ではない」とまったく同じ現象である。 に近づく底と無限大に発散する指数がせめぎ合い、積 が勝敗を決める。
対数の中身が負であると結論する。 なので であり、したがって
となる。さらにすべての有限な に対して底はすでに厳密に より小さいので、括弧の中は極限においてだけでなく常に厳密に負である。負の数の実数の対数は定義されないので、この が実数の範囲で意味をもつことはない。
両方の主張を数値で確かめる。 のとき であり、式の値は で 、 で 、 で 、 で となって予測値に収束しており、明らかに へは向かっていない。 でも目標値 に同様に到達する。また括弧の中は でそれぞれ 、、、 となり、終始負である。
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