が で 2 回微分可能であるとする。次の主張が正しいかどうかを判定せよ。すべての に対し、 なる が存在して
が成り立つ。証明するか、反例を挙げよ。
これは平均値の定理そのものではなく、その逆であることに気づく。 平均値の定理が言うのは、すべての割線の傾きがある導関数の値に等しい、ということである。ここでの主張はその逆で、すべての導関数の値が割線の傾きとして実現される、と言っている。正しい定理の逆には別途の証明——あるいは反例——が要る。
障害を見つける。 微積分学の基本定理により、割線の傾きはどれも導関数の平均である:
正の長さを持つ区間上での の平均が の上限を超えることはなく、上限に等しくなるのはその区間で が定数のときだけである。したがって がただ 1 点 で狭義の最大値をとるなら、その値 が割線の傾きになることは決してない。
反例を挙げる。
とする。この は 全体で 2 回(実際には無限回)微分可能であり、条件を満たしている。
値 f′(0) = 1 が実現不可能であることを示す。 任意の に対して
が成り立つ。不等号が狭義なのは、 のすべてで であり、1 点だけでは 2 つの積分を等しくできないからである。よってどの割線の傾きも には到達しない。
数値で確認する。 の割線の傾きが最大に近づくのは、 をまたぐ短い区間である。 での傾きは であり、 で 、 で —— に近づくが決して達しない。
主張が成り立つ場合にも触れておく。 が でとる値が孤立した極値以外のところでも実現される場合——たとえば が単調である場合や、 が と の狭義の間にある場合——には、割線の傾きを表す関数に中間値の定理を当てれば適切な が得られる。破綻するのは、 が狭義の最大・最小をとる点での値に限られる。
Need to solve a different problem like this? Open the solver →