不定積分
を求めよ。ここで 、、 は定数で、 とする。
初等的な答えが存在しうるかをまず確かめる。 一般の に対して被積分関数 は初等的な原始関数をもたない——それがあるのは と だけである。したがって目標は対数や根号による閉じた形ではなく、名前の付いた特殊関数である。最後に初等的な形になるのは の場合だけである。
定数を括り出して括弧を正規化する。 を括弧の外に出し、変数の部分が からの小さなずれになるようにする:
これは定石の手で、任意の定数を無次元の比 に変える働きをする。
一般化された二項級数で展開する。 のとき、
である。ここで は上昇階乗を表す。これで各項が単なる の冪になった。
項別に積分する。 であり なので、
となる。 から生じた余分な因子 こそが、二項級数を に変えるものである。
ガウスの超幾何関数だと見抜く。 この級数は とした にほかならないので
となる。 でこの級数を数値的に微分すると が小数第 10 位まで再現され、定数の取り方が正しいことが裏付けられる。
n = 2 の特別な場合に帰着させる。 のとき、この積分は定型の逆双曲線関数の積分になる:
2 つの形は定数 だけの違いであり、どちらも微分すれば に戻る。
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