不等式
が少なくとも 1 つの正の解 をもつことが分かっている。 はどのような値をとりうるか。
変数ではなくパラメータを分離する。 問われているのは についてなので、不等式を について解く。
これで条件は「 として、 を満たす が 存在する」と読める。
「存在する」を値域についての条件に翻訳する。 が条件を満たすのは、 が における の ある 値以下であるとき、すなわち
のときに限る。この段階で問題の帰趨が決まる。ここで「解をもつ」(存在)と「すべての で成り立つ」(全称)を混同してはならない。全称版なら代わりに が要求される。
正の範囲で を調べる。 平方完成すると
なので、 は (これは に含まれる)で最小値 をとり、 で となる。したがって での値域は で、上に有界でない。
判定条件を当てはめる。 なので、条件 は常に満たせる。 が何であれ、 となるほど大きい をとればよい。
具体的な証拠を挙げる。 任意の に対して をとる。すると であり、 である限り となるので、その が正の解になる。たとえば は で満たされる。 だからである。
「すべての」版と対比する。 もし問題が あらゆる について不等式が成り立つと述べていたなら、答えは代わりに になる——上限ではなく最小値である。量化子を正しく読むことが、この問題の難しさのすべてである。
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