次を解け。
についての制限を述べ、実数解が存在するかどうかも答えよ。
まず制限を記録する。 分母は決して 0 になれないので、式変形を始める前に
と書いておく。これらの値に当たる候補は最後に捨てねばならないので、いま書き留めておくほうが、後で気づくより安上がりである。
共通分母 で 2 つの分数をまとめる。 分子をたすきに掛けると
となる。それぞれの積を別々に展開すると
分子が定数につぶれるのを見る。 2 つの展開は定数項だけが違うので、 と の部分は完全に打ち消し合う。
方程式は
に帰着する。これが構造上の急所である。左辺は定数を二次式で割った形であり、 だから左辺が正になるのは分母が負のとき、すなわち に限られる。
たすきに掛けて二次方程式にする。 から
判別式は
なので、この二次方程式には実数解がなく、もとの方程式にも実数解は存在しない。
複素数解を与え、幾何的な理由も確かめる。 なので であり
である。どちらの解を代入し直しても がちょうど再現される。実数の範囲で成り立たない理由はこうである。 上で積 の最小値は なので、そこでは となり、 ほど小さくなることは決してない。
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