三角関数の公式は数十個ありますが、実際に暗記しておく必要があるのは十数個ほどで、残りはそこから数秒で導けます。このページはサバイバルキットです——役に立つすべての公式を、それぞれ短い例題とともに載せています。
ピタゴラスの三つ組
sin2θ+cos2θ=1
1+tan2θ=sec2θ
1+cot2θ=csc2θ
最初のものは、すべての数学の中で最もよく使われる恒等式です。残りの二つは、両辺を cos2 または sin2 で割ることで得られます。
和と差の公式
sin(α±β)=sinαcosβ±cosαsinβ
cos(α±β)=cosαcosβ∓sinαsinβ
cos の覚え方:「cos cos マイナス sin sin」で逆の符号——sin は「sin cos プラス cos sin」で同じ符号です。
倍角の公式
和の公式に α=β=θ を代入します:
sin(2θ)=2sinθcosθ
cos(2θ)=cos2θ−sin2θ=1−2sin2θ=2cos2θ−1
tan(2θ)=1−tan2θ2tanθ
ピタゴラスの恒等式のおかげで、コサイン版には三つの形があります。式の残りの部分に合うものを選びましょう。
半角の公式
コサインの倍角公式を sin2 と cos2 について解くと:
sin2θ=21−cos(2θ),cos2θ=21+cos(2θ)
これらは次数下げの公式です——∫sin2xdx が初等的に計算できるようになるのはこのおかげです。
例題:式の簡約
1+cos(2x)sin(2x) を簡約しましょう。
- 分子:sin(2x)=2sinxcosx。
- 分母:1+cos(2x)=1+(2cos2x−1)=2cos2x。
- 商:2cos2x2sinxcosx=cosxsinx=tanx。
複雑きわまる式全体が tanx に崩れていきます。
よくある間違い
- 和の公式での符号の間違い——公式を書き出し、問題の途中で記憶を当てにしないこと。
- sin2θ は (sinθ)2 を意味するのであって、sin(sinθ) ではありません。
- 2θ は角度であって、値の 2 倍ではないことを忘れること——sin(2⋅30°)=sin60° であって、2sin30° ではありません。
AI 三角関数ソルバーで試す
三角関数ソルバーは、どんな式でも受け取り、これらすべての公式を適用して簡約したり解いたりします。
関連リンク:
- 簡約計算機 — 同じ簡約の考え方を、多項式の味付けで
- 積分計算機 — 三角関数の積分では次数下げが不可欠
- 級数計算機 — sin と cos のテイラー展開はこれらを直接使う