とする。はで微分可能か。
収束区間の中で x = −1 がどこにあるかを押さえる。 比の判定法から収束半径はであり、両端点でもは絶対収束する(で押さえられる)。したがっては閉区間上で定義され、は端点である——だからこそこの問いは自明ではない。の内部なら微分可能性はただで手に入るが、端点では議論が必要になる。
区間の内部で項別に微分する。 では、
ここではとしてを使い、そのあとで割っている。
微分した級数を端点で調べる。 導関数の級数にを入れると
となる。交代調和級数は(交代級数の判定法により)収束し、その和はである。これがの場合との決定的な違いである。あちらでは同じ級数が発散する調和級数になり、導関数が存在しなくなる。
アーベルの定理で収束を微分可能性に格上げする。 微分した級数がで収束するので、それは上で一様収束し、導関数の一様収束する級数は端点を含めて項別に積分・微分してよい。したがってはで微分可能であり(の内側からの片側微分として、またのを越えた解析接続を使えば両側の微分としても)、
となる。
閉じた形で確認する。 式はで連続であり、
を与えて級数の値と一致する。(参考までにである。)
2つの端点を対比する。 では差分商がに向かうので、はそこで垂直な接線をもち微分不可能である。におけるという因子1つの違いが、発散する級数を収束する級数に変えている——答えのすべてがそこにかかっている。
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