に対して、
が絶対収束するか、条件収束するか、発散するかを判定せよ。
交項の部分だけを見て判定してはいけない。 項は交項に見えるので、すぐにライプニッツの判定法を使いたくなる。しかし は奇関数ではない。 と は打ち消し合わず、残る偏りこそがこの問題の帰趨を決める。だから判定法を当てるのではなく、展開する。
対数を展開する。 と から
第 2 項はまったく符号を変えない——これが隠れた偏りである。
交項の部分を処理する。 は(項が単調に 0 へ減少するので)どの でもライプニッツの判定法により収束し、絶対収束するのはちょうど のときである。したがってこの部分が発散を招くことはない。
2 次の部分を処理する——ここが決め手である。 は の 級数であり、収束するのは すなわち のときに限る。 ではこの部分が に発散する一方、交項の部分は有界にとどまるので、級数全体が発散する。
3 つの場合をまとめる。 剰余 は の項に押さえ込まれるので、判定を覆すことはない:
結果を述べる。
教訓:交項の に対する では、交項級数の判定法を当てる前に必ず 2 次まで展開すること。
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