平方完成は、学生が一度見て忘れてしまう代数の操作の一つです。しかしこれは、解の公式、放物線の頂点形式、そしていくつかのよく使う微積分の積分の背後にある唯一の技法です。このコツを身につければ、一生使える道具が手に入ります。
中心となる考え方
平方の二項式 (x+h)2 を展開すると x2+2hx+h2 になります。任意の式 x2+bx を完全平方にするには、(2b)2 を加える必要があります。コツはこれだけです。
例題:モニックの場合
x2+6x+5 を平方完成しなさい。
- 一次の係数の半分を取る:b/2=3。
- それを二乗する:9。
- 書き換える:x2+6x+9−9+5=(x+3)2−4。
9 を加えて 9 を引いた——差し引きゼロですが、最初の 3 項がいまや完全平方になっています。
例題:非モニックの場合
2x2+12x+7 を平方完成しなさい。
- 最初の 2 項から 2 をくくり出す:2(x2+6x)+7。
- 括弧の中で平方完成する:x2+6x+9−9=(x+3)2−9。
- 代入して戻す:2((x+3)2−9)+7=2(x+3)2−18+7=2(x+3)2−11。
応用 1:二次方程式を解く
x2+6x+5=0 を解くには:
(x+3)2−4=0⇒(x+3)2=4⇒x+3=±2⇒x=−1,−5。
解の公式と同じ答えが、ゼロから導けます。
応用 2:放物線の頂点
y=2x2+12x+7=2(x+3)2−11 は頂点形式 y=a(x−h)2+k になっています。頂点は (h,k)=(−3,−11) にあり、上に開いています(a>0 のため)。微積分なしで読み取れます。
応用 3:積分
∫x2+4x+13dx のような積分は直接攻めても解けませんが、平方完成すれば屈服します:x2+4x+13=(x+2)2+9 とし、次に u=x+2 と置換すると逆正接(アークタンジェント)が見えてきます。
よくある間違い
- 加えた分を引き忘れる ——式はそれ自身と等しいままでなければなりません。
- 非モニックの場合に最高次係数を先にくくり出さないこと。
- 間違った係数を半分にする ——半分にするのは一次の係数 b であって、最高次の a ではありません。
AI 二次方程式ソルバーで試す
二次方程式ソルバーは、平方完成のアプローチを解の公式と並べて表示します。
関連リファレンス: