理想オペアンプが反転増幅器として配線されており、入力に、帰還経路に、非反転入力から接地へが接続されている。電源は V、入力は kHz のである。
(a) を求めよ。
(b) 出力がクリップしない最大のを求めよ。
(c) となるの値はいくらか。
回路構成と R3 の役割を確認する。 信号はを通って反転入力に入り、が帰還をかけているので、これは典型的な反転増幅回路である。は非反転入力と接地の間にあり、もっぱらバイアス電流の釣り合いを取るためのものである。理想オペアンプでは電流が流れないので、3つの答えのいずれにも現れない。
(a) 反転増幅の利得の公式を適用する。 反転入力が仮想接地になっているので、
マイナス符号は出力が反転していること、すなわち入力と位相がずれていることを意味するのであって、正弦波の値が「負」だという意味ではない。
(b) クリップの条件を立てる。 理想オペアンプは電源電圧まで振れるので、出力のピークは Vで制限される。したがって
つまり約までの入力なら歪まずに通り、それを超えるとピークがつぶれる。(実際のオペアンプは電源電圧より1〜2 V手前で飽和するので、この値はもう少し下がる。)
(c) 利得の式を R2 について解く。 でを要求するということはなので、
3つの答えをまとめる。
(c) の整合性を確認する。 のとき出力ピークは Vであり、 Vの電源範囲に十分収まるので、この新しい設計でもクリップは起きない。確認する価値はある——利得を上げると使える最大入力も下がり、ここではになるからである。
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