を である 行列とする。
が階数 の行列 個の和として書けること、および階数 の行列 個未満の和としては書けないことを証明せよ。
主張を独立な 2 つの言明に分ける。 「ちょうど 個で書ける」は構成を必要とする存在の主張であり、「 個未満では書けない」は不等式を必要とする不可能性の主張である。この 2 つの半分はまったく別の道具を使い、どちらも他方を導かない。
列空間の基底を作る。 なので の列空間の次元は であり、 の一次独立な 本の列 がそれを張る。すると の各列 は次の一次結合になる。
一次結合を行列の積の形にまとめる。 を並べて 行列 を、係数を並べて 行列 を作ると、階数分解
が得られる。構成の全体はこれに凝縮されている。あとはこれを正しく読むだけである。
積を外積の和として展開する。 の第 行を と書くと、ブロックごとの積から
が得られる。 はどの列も のスカラー倍なので、その列空間はただ 1 本のベクトル で張られ、 である。これで前半が片づいた。
後半には階数の劣加法性を持ち出す。 任意の行列について が成り立つ。 の列空間が 2 つの列空間の和に含まれるからである。これを繰り返すと
が得られる。
矛盾を導く。 で各 と仮定する。すると
となるので であり、 となる分解は存在しない。先の構成と合わせて、階数 1 の項の個数の最小値はちょうど である。
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