スチューデントの t 分布は、正規分布に似た連続確率分布である——釣鐘型で対称——が、裾がより重い。**自由度(df)**と呼ばれるパラメータに依存する。
使う場面:母平均についての推論で、(1) 母標準偏差 が未知(標本から として推定)であり、かつ (2) 標本サイズ が小さいとき。
t 統計量: は自由度 の t 分布に従う。
性質: のとき、t 分布は標準正規分布 に収束する。 では、重い裾が信頼区間を有意に広げる—— を知らないことの「代償」である。
歴史:ウィリアム・ゴセットがギネス醸造所で考案した(ギネスが従業員の発表を禁じていたため「Student」という筆名で発表)。t 検定(1 標本、2 標本、対応のある検定)や、分散未知の平均に対する信頼区間の基礎となっている。